彼女に関わった人物及び事件
◎ペガサス pegasus
ペルセウスが倒した怪物メデューサの血から生まれたと言われ、有翼の馬。
気性が激しく、教養、名声の象徴。アテナの黄金の手綱があれば、自在に駆ることができます。
◎アラクネ Arachne
アラクネは、機織にかけては天才的な腕を持っていました。彼女は、自分の腕前を鼻にかけるようになり、オリンポスの神々よりも上だと自慢するようになりました。
それが、オリンポスのアテナの耳に入りました。アテナは、戦いや農業の女神であり、機織の名手でありました。
彼女は、老婆の姿になって、アラクネのもとを訪れ、警告しました。
しかし、アラクネは自分の方が上だと譲らない。
とうとう女神の姿をあらわしたアテナと、アラクネは機織で勝負をすることとなります。
アテナは、オリンポスの神々と、神に懲らしめられるおろかな人間の姿を織り上げ、
アラクネは、オリンポスの神々が人間の女と繰り広げる恋物語を織り上げました。
(神々の浮気性を皮肉ったのである)
二人の腕前は互角、下手をすると、アラクネの方が上であったそうです。
アテナは、自分が劣ると認めることなどできず、怒りのあまり、
アラクネが織り上げた布をずたずたに引き裂き、おさ(機織の道具)で彼女を打ち据えました。
アラクネは、女神の所業に絶望し、首をつって死んでしまいました。
彼女が死ぬと、アテナは怒りを解き、
娘を哀れに思い、その屍に魔法の水を振り掛けた。
アラクネはクモに変わり、残された技術で、巧みに糸を織りつづけることとなりました。(怒ったアテナにクモの姿に変えられたという説もあります)
◎ゴルゴン(ゴーゴン) gorgon
一般的に、メデューサ、ステンノ(sthenno強い女)、エウリュアレ(euryele遠くに飛ぶ女)の3姉妹を指します。
彼女たちは、元々美しい乙女たちでした。メデューサが、海神ポセイドンと恋に落ちたことから、
悲劇が起きました。 神殿を汚されたアテナと、ポセイドンの妻アンフィトリテの呪いを受け、
メデューサは髪が蛇、見る者が石になってしまうほど恐ろしい怪物となってしまいました。
(メデューサが、アテナよりも自分の方が美しいと言ったためという説もあります)
これに抗議した、彼女の姉たちも、アテナによって怪物に変えられてしまいました。
初め、ゴルゴンはメデューサと同じ、髪が蛇の怪物とされていましたが、
やがて怪牛の姿で描かれるようになりました。
このゴーゴンは、皮膚が鉄のように固く、視線が合った者を石にしてしまうという、または石になるガスを吐く、と言われています。
◎アイアス Aias
トロイ戦争で活躍した2人の英雄。
それぞれ大アイアス、小アイアスとよばれて区別されています。
大アイアスはサラミスの王テラモンの息子で、ギリシア軍の先頭にたってトロイア軍とたたかっいました。
巨大な体でゆっくりとした話し方をし、戦いでも動じず堂々としており、
ホメロスによって「アカイア(ギリシア)人の砦」とたたえられたそうです。
しかし、死んだアキレウスの遺品の武具が自分にあたえられなかったことに激怒し、
ギリシアの指導者アガメムノンとメネラオスを殺そうとしたため、
女神アテナによって殴打され、狂乱の中で自分の剣で自殺しました。
小アイアスはロクリス王オイレウスの息子で、小柄だが駿足で知られます。
傲慢、残忍な性格で、トロイア陥落のときアテナの神殿にのがれたそうです。
しかしトロイア王女カッサンドラをむりやりひきずりだすという暴挙にでたため、
帰国途中アテナがおこした嵐によって船が難破しておぼれ死んだそうです。
◎他にも
ヘラ、アテナ、アフロディテの3女神が美を競ったお話などもあります。(審判役となったトロヤの王子パリスは策略によってアフロディテを選んだそうです)
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